下の前歯の裏側や上顎の口蓋などに骨がふくらんでいることで、癌などの悪いものではないかとご心配をされることがあります。

これは、骨隆起とよばれ、歯ぎしりやくいしばりの強い方に特徴的なものです。

基本的には、癌などの悪いものではありません。

取らなくてはいけないものでもありません。

 

ただし、取り外しの義歯をつくる際に、骨隆起があるため義歯の設計ができない場合や義歯が当たってどうしても痛い場合などには削り取る必要がある場合があります。

また、こうしたふくらみができる方は、(本人の自覚がなくても)歯ぎしりのある咬み合わせの力の強い方ですので、詰め物がよくとれたり、歯が割れたりすることが多いです。

知覚過敏も出やすいです。

骨隆起そのものは問題ありませんが、咬み合わせの問題があることのお知らせと受け止めていただき、歯や治療したものを守るためにもナイトガード(マウスピース)の作成などをおすすめします。